読書・本

社長のノート2 本当に使えないヤツとは

2011年12月18日
【社長のノート2】から、今日は『本当に使えないヤツとは他人や部下のことを「使えないヤツ」と言い捨てる人間だ』です。

学校にいたときの話です。同じ教科のある先生が、教科主任のことを「学ぶべきものは何もない」と言い放ちました。この先生と教科主任は犬猿の仲、天敵とも言うべき関係でした。
なぜか二人とも、それぞれの悪口を私に言われるのですが・・・ なぜ?

私はどんなに嫌な奴、どうしようもない奴でも、良いところ、学ぶところはあると思っています。
以前【仕事の禁句は「暑い」「寒い」「忙しい」】で書いた手伝いに行っているのに噛み付き吊るし上げようとする先生のことでさえ、やる気のあるバイタリティ溢れる人だと評価していました。ただ、自分のやりたいことを実現していく方法が間違っているのです。自分より弱い物に噛み付く、周りを全く見ようとしない、その事が罪なんです。

話は戻り、入試の採点をしていたときのことです。
論述問題は採点がしにくい問題です。特に複数人で行う場合、採点基準を一致させることは結構難しく、時間がかかる作業です。
するとその先生が教科主任に「この問題1問を主任に全部採点してもらって、私達で他の問題を全て採点しましょう。」と提案し、一番大変な問題を主任が採点することになりました。
ところが、採点も半分以上終わった辺りで、なんとその先生が「あ~(すっきりした感じで)、解答読まずに採点してたぁ。」周りが我が耳を疑ったのは言うまでもありません。
定期テストの採点なら間違えていたら生徒が言って来ますが、入試はそんなわけにいかないんですよ! だいたい、大変な問題を人にやらせておいて・・・ それってサボっているより性質が悪いでしょう。はぁ。

またあるとき、これは定期テストでの話です。
テスト問題と解答用紙をクラス人数分用意するのは、教科担任の仕事です。
数+α束にして、クラスごとにまとめておきます。それを監督者が教室へもって行きテストが始まります。
解答読まずに採点していた先生が担当しているクラスのテスト監督することになりました。監督担当クラスのテストの束を持っていき、いざテストを始めようとしたとき、解答用紙が足りないことに気が付きました。慌てて教務(時間割作成やテスト時間割を作成する部署。テストの総監督もしています)へそのことを伝え、追加印刷してもらう段取りをつけました。
印刷している間に、とりあえずできるところからテストを始めようと教室に戻ると・・・今度は、問題用紙の裏に印刷がない生徒が続出! また走らされました。
なんの罪もない私と教務の先生が走り回ったのに、その先生は連絡を受けたとき「なんかおかしいと思ったんだよね。」で終わったそうです。
当然私へも教務へもお詫びの言葉はありませんでした。別に謝って欲しいわけではないのですが、仕事人としておかしいでしょ。その人が信頼を失ったことは言うまでもありません。

他人のことを「学ぶべきものはない」なんて言う前に、基本的なことを身に付けていただけませんかねぇ。
仕事が絡まなければ、とても大らかで付き合いやすい人なんですが・・・

ミスをしないのが一番ですが、人間だからミスをします。
ミスをしたら、潔く認めて謝る、そして次に同じミスをしないように仕事を工夫する。
肝に銘じます。

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