読書・本

社長のノート2 してみて、言って聞かせて・・・

2011年12月13日
【社長のノート2】からです。『してみて、言って聞かせて、させてみる、褒めてやらねば、人は動かじ』有名な言葉です。

これもまた学校にいたときですが、この言葉を言った校長がいました。生徒指導の極意のように言ってました。
この人、民間から来た人で、学校に関しては全くの素人。
なんてネーミングだったけ、なんか校内で先生方集めてセミナーみたいなことをやってました。その内容は・・・なんともお粗末。
先生方から『そんなことはとっくの昔に分かってる。その先へ進むヒントを探しているんじゃないか!』と怒りの声が上がってました。しかもあちこちで。『時間泥棒』との声まで。
自分も民間に行ってみて感じたのですが、民間の人って当たり前のことを口にするんですね。まぁそれすらきちんと確認するのがビジネスなんでしょうけど、それ言っちゃおしまいだろうという当たり前のことまでわざわざ口にする。学校はあまりに当たり前のことは確認しないところがあります。その文化の差なのかもしれませんが・・・

『してみて、言って聞かせて、させてみる、褒めてやらねば、人は動かじ』と言いつつ、この人、『してみて』すらない人でした。

この校長の前任の校長は、正反対の人でした。してみせる、してみせる・・・
【社長のノート2】にもある、『嫌われてもいいから信頼されなさい!』を地で行く人でした。すごく嫌われていました、他の学校の先生にまで。でも方針は明確、『生徒のため』です。生徒のためなら無茶苦茶とも思える要求をします。でもこの点では信頼されていたと思います。

でも民間から来た校長は、何もしない。本当に何もしない。セミナーでなにやら言っても、実際に自分では何もしない。だから嫌われているし、信頼もされていない。

この人のお粗末様は挙げればきりがありません。
裸の王様、人の尊厳を無視する、etc・・・
それはまた機会があれば・・・ ものすごく長くなるので。

どれほど皆が出て行って欲しいと思っていたか、その例を1つ。
この人が定年になる少し前、とある先生の机を見ると、なにやら手作りの数字が書かれたカレンダー風のものがあります。
私の目の前で1枚めくられられたので、それはなあに?と聞くと・・・
なんと!校長定年カウントダウン日めくりカレンダーでした。「あとx日の辛抱よ!」「早くいなくなってくれ」との言葉が飛び交います。

ああ、偉大なる反面教師。
自分のすべきことをしない人は、部下を育てられないどころか、信頼さえ得られないということですね。

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