読書・本

ソーシャルメディア炎上事件簿 第2章

2013年06月23日
ソーシャルメディア炎上事件簿 第1章に引き続き、今日は【第2章 典型的「炎上」パターン6分類 --- 事件簿8~30】です。

第2章では実際の炎上事件を6つのパターンに分けています。
1. やらせ・捏造・自作自演
2. なりすまし
3. 悪ノリ
4. 不良品、疑惑、不透明な対応
5. コミュニティー慣習・規則の軽視
6. 放言・暴言・逆ギレ

1で有名なのが九電の原発再稼動のやらせメールではないでしょうか。
九電は論外として、どのようにして情報が漏れ出るかとても参考になります。

2のなりすましは、有名人の場合、このアカウントは成り済ましではないかと思う人も多いですが、一般人になりすましているとはなかなか思わないのではないでしょうか。しかし現実に起きています。日ごろから自分に成り済ましている人がいないかチェックするのが有効だそうですが、全てのSNSでそれをやるのは大変です。

3の悪ノリでは、ドミノピザの見事な例が紹介されています。炎上への対応もそうですが、炎上をきっかけに会社の改革まで行っています。

4で有名なのはおせち事件でしょうか。写真とずいぶん違うおせちが届いたと問題になりました。

5で紹介されているのはUCCの事例です。UCCがツイッターの性質を理解しないまま従来の広告のように利用、一旦は炎上したものの、その後の対応が素晴らしく賞賛に変わりました。

6で有名なのはユッケ事件だと思います。論外の事件でした。
本の中でインターネットで消費者からの批判を受け企業が謝罪する、こういったケースの元祖として紹介されているのが、ビデオデッキの修理に関するサポートです。
ビデオデッキの初期不良の修理を巡りメーカーが暴言を吐き、購入者がその録音をネットにアップした事件です。
これが起こったときは、すごい時代になったなと感じました。

全ての事件で共通するのは、誠意ある素早い対応が事態を好転させているということです。
ドミノピザやUCCなど、お手本になるケースが書かれています。特にインターネットでビジネスをしておられる方は、一度読んでおいて損はないと思います。

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