自然科学・科学技術

ミトコンドリアDNA

2007年11月08日
サイエンスZEROを再放送で見ました。『日本人の起源に迫る』です。日本人のルーツについて、ミトコンドリアDNAで明かしてくという内容でした。

ミトコンドリアDNAは母親からのみ受け継がれるDNAです。たどっていくと母方がわかるのです。

人類のミトコンドリアDNAをたどっていくと、アフリカの1人の母にたどり着くことは以前から知っていましたが、人類が地球上にどう広がっていったのかまで推測できるのだそうです。面白いですね。


原始地球には始めは硫化水素をエネルギーとする生命が存在していました。原始の海に酸素が増えると、身を守るため(これらの生命にとって酸素は毒)これらは集まり、互いの遺伝子を中央に集めて核を作りました。
一方、酸素をエネルギーとする生命が誕生しました。これがミトコンドリアの原型です。
これら2つの生命は始めは対立していましたが、やがて酸素をエネルギーとする生命が核を持つ生命を取り込んで、現在の全ての細胞の元になったと考えられています。

ということは、ミトコンドリアDNAをたどっていくと1つの細胞、原始ミトコンドリアに行き着くのでしょうか。


ヒグマの例も紹介されていました。
ニホンメダカの分布調査にも使われているようです。
同じように見えるメダカでも、きちんと違いがあります。

どこのメダカかもきちんと分かっていない購入したメダカを家や学校で飼育して、放流する人がいると聞いたことがありますが、こんなことしちゃ駄目ですよ。これは環境破壊にほかなりません。遺伝子汚染といわれています。


どうしても放流したいという人は、野生のメダカを捕まえて、増やして、捕まえた場所に放してやりましょう。すでに汚染が進んでいるから、これもしないほうがいいと思いますが。ホームセンターや熱帯魚屋で購入したメダカを放すよりはましでしょう。問題は環境汚染が進み、メダカを始めとする生命が棲めなくなっていることで、メダカが減っていることではありません。環境保護はホームセンターで買えるような簡単なことではないのです。
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