マンドリン・音楽

マンドリンの奏法と特徴

2008年06月03日
マンドリン系の楽器は構造上、バイオリン系の楽器のように大きな音が出ません。その上、ギターのように楽器を抱えて弾くので、消音しながら弾いていたりします・・・ できるだけ体に楽器が触れないように工夫はしますが。


バイオリンは弓で、ギターは指ではじきますが、マンドリンは鼈甲でできたピックではじきます。マンドリンは同じ弦が2本ずつありますから、2本同時にピックではじきます。
ピックを上から下へ下ろすダウン、下から上へ上げるアップで弦をはじきます。音をつなげるときは、ダウンとアップを連続して行うトレモロ(打楽器と同じ)で弾きます。
この奏法が哀愁ある音色を出していると言われています。

ピッキングのほかにも、指で弦をはじくピッツという奏法もあります。


1度だけお目にかかったことがありますが、マンドリンやギターを打楽器に見立てて、ピックでブリッジをたたいたり、ボディを指の第2関節でたたいたりする曲もあります。藤掛 廣幸作曲の【じょんがら】です。
そのうえこの曲、ピックで弾く位置を通常とは異なる位置を指定してあります。
ホールの内側の際で弾くと、やわらかく綺麗な音がするので、通常はその位置で弾くのですが、【じょんがら】ではあえてホールの外へはずして、硬い音で弾け、という指示なんです。
不思議ながら面白い曲です。
コメントの書き込み
コメント