読書・本

マネジメント[中] その6

2012年01月26日
【マネジメントのスキル】を読み終え、今回は【マネジメントの組織】からです。
・組織についての新しいニーズ
・組織の基本単位
・組織の基本単位の位置づけ
・組織の設計原理と組織の仕様
・仕事中心の組織 職能別組織とチーム型組織
・成果中心の組織 連邦分権組織と擬似分権組織
・関係中心の組織 システム型組織
・組織構造についての結論
の章があります。


【マネジメントの組織】全体を通して、現在ある組織の形態について書かれています。
職能別組織、チーム型組織、連邦分権組織、擬似分権組織、システム型組織の5つの組織形態の、長所・短所などの特徴、編成時と運用時の注意点が書かれています。

特に印象に残ったのは、『昔のことわざは、「二人のよい主人よりも、一人の悪い主人の方がまし」といっていた。』という文章です。
そうです、二人も主人がいたら、混乱するだけで、何も良いことはありません。できる仕事もできなくなります。
以前、二人の上司がいたことが、いえ制度上もそうですし、私自身上司とは全く考えていなかったのですが、相手は自分が上司だと勘違いしていたようで、大変な目に会いました。階層の違う上司(例えば課長と部長のように)なら話は別ですが、同じ階層の上司が複数(例えば課長が二人)いるのです。それぞれが、それぞれのことを言う・・・
もうあんな状況は懲り懲りです。その上の上司に相談しても、どうしてそれが困るのか分からないらしく、いえ分かりたくないらしく、二進も三進も行かなくなりました。
本当、アホな上司は、いないほうがましです。

次に印象に残ったのは、『一つの職能あるいは一つの分野における最適化を、他の職能や他の分野での犠牲によって達成しようとしてはならない。』です。
ああ、聞かせてやりたい!!人が一杯います。
しわ寄せを1つの職種に(一人)に押し付けて知らん顔するなんて、本当にどうかしています。


前から、そう学校を辞めて会社に移ってから、強く感じたのは、あまりに学校の組織と会社の組織が異なることです。

会社では、指揮命令系統がはっきりしています。大抵一本です。単純明快です。

ですが、学校は何本もあります。指揮命令もないに等しいことが多々あります。複雑怪奇です。正直管理はできないと感じます。管理するとすれば、和をもってしかできないと思います。
主には職能別組織とチーム型組織が混在していると考えますが、これが常時、複数入り乱れています。
調整なんて誰もやってくれません。そんなこと、本人以外無理です。
管理ができないため(?)、教員一人一人の意識の高さが要求されます。
だからでしょうか、学校では二極化します。管理されていないからこそ自分で創意工夫して熱心にやる人と、管理されていないことをいいことに堕落する人。その点会社は均一だと感じました。

会社に移ってすぐのころ、相談しないといって叱られたことがあります。正直そのとき驚きました。会社ではそんなことまで上司が決めるのかと腰を抜かしました。学校で同じような、いえそれ以上に大切なことを上司に相談したとき、どうして自分で決められないんだと、これまた叱られたことがあります。
なので自分のことは自分で決めて行動しないといけない、というクセが付いていました。
これが会社型の管理なのかと感じて少し嫌な気持ちになりましたが、少しして、なんでも上司が決めてくれるなんてなんて楽なんだろう、と思いました。面倒な調整を全部やってくれるなんて、なんて楽なんでしょう。

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