アン(足)

アンが家に来た日

2015年02月22日
今日は、ニャンニャンニャンで猫の日、アンが私の所へやってきた日のことなど思い出してみました。

前の猫ミミが天国に逝ってから、ミミの遺影に「あなたが逝ってしまって寂しくて仕方ないから、私と暮らしてもいいと思ってくれる猫がいたらぜひ連れて来て。」とお願いしていました。
そんなある日、グレーの猫が家の子になるという夢を見ました。そして翌日『グレーの子猫差し上げます』と地方新聞にお知らせが出たので連絡、アンがやって来ました。

前の飼い主さんの話だと、とても可愛がっている猫の子供だということでした。電話で連絡したときから、「そりゃぁもう可愛いから。」ということでした。

前の飼い主さんのお宅に行ったら、子猫を片手に抱いて玄関に連れて来てくださいました。
前の飼い主さん「(うっとりした声で)ほうら、可愛いでしょう。」
私「(心の中で)・・・可愛い・・か??? ・・・・・なんて野生的な猫なんだ・・・」

そう、可愛いなんて全く思いませんでした。あ、これアンには内緒です。
その代わりなぜか野生的だと感じました。そして・・・第一印象そのままに育ってます。今も変わらず野生的です。
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家にやって来た日のアンです(撮影:父)。

また、前の飼い主さんが「子猫を産ませたら、綺麗な子が産まれるかも。」ともおっしゃいました。でも産ませる気は全くありませんでした。
複数飼うなら、2匹目は愛護センターにいる子など、飼い主さんのいない子をと考えていたからです。実は1匹目も愛護センターをチェックしていたのですが、譲渡可能な猫はいくら待っても現れませんでした。

毛柄が整っているかどうかは、どうでもよかったんです。
そこまでできた人間ではないですから、毛柄の好き嫌いはあります。
でも整っているかどうかはどうでもよかった、むしろ整っていないほうが観ていて飽きないです。

正直言うと、ハチワレは決して好きな毛柄ではありません。色々な毛柄の猫が並んでいて、好きな子をどうぞと言われたら、絶対に選ばない毛柄です。
もちろん、今は可愛くて仕方ないですよ。見慣れたせいか、ハチワレも野生的には感じなくなってきました。


来たその日は食べず出さずだったので、私の気持ちも可愛い可愛くないなんて言っている余裕はありませんでしたが、翌日、翌々日になりまぁ可愛いかな、なんてほんの少し思い始めました。
おそらく一緒に過ごすうち、可愛くなってくるとは思うけど、本当に大丈夫かな、なんて心配でした。
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家に来て一週間くらいの時のアンです(撮影:母)。

生後2ヶ月の時、ワクチンを打ちに動物病院へ行ったら、待合にいらっしゃった犬の飼い主さんが「可愛い!」とおっしゃってくださいました。
内心、「社交辞令なしで本当ですか?私は可愛いと思えないんですが・・・。本当に可愛いと思ってくださるなら、嬉しいし、救われるんですが。」と思ったのを覚えています。

心底可愛いと思い始めたのは、生後3ヶ月を過ぎた頃からだったと思います。どんどん可愛くなっていきました。理由を考えてみたのですが、表情だと思うんです。
のっぺりしていた顔が、ボディランゲージも含め表情豊かになってきたのです。猫ですから、もちろん人間ほどの表情はありません。ですが、確かに表情はあるんです。それが出てきたと感じるようになったのです。
ホッとしました。可愛いより前にホッとしました。
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生後3ヶ月を過ぎるまで、いつもこんな感じの顔をしてました。固まっている感じ。

あなたは色々やらかしてくれるので、ハラハラするけど、ずっと一緒にいようね、アン。