パソコン・電気製品

ThinkPad R31 の復活と不思議

2012年12月10日
かなり古いPCですが、ThinkPad R31 が突然動かなくなりました。
サブPCなので、あまり影響はないのですが、一体どうしたんでしょう。

数日前に立ち上げたとき、時計とカレンダーが狂ってました。なので、内蔵電池は逝ってしまっているのでしょう。

BIOSの起動で止まってしまいます。マウスのイニシャライズまでは動いていますが、そこで固まってしまいます。

BIOSで止まるので、修復は難しいかもしれません。一応という気持ちでネットで調べると、Liイオンバッテリーを外して、AC電源だけで立ち上げたら、立ち上がったという書き込みを見つけたので、試しにやってみました。
立ち上がってしまいました。バッテリーが完全にイカレ、悪さをしていたのでしょうか。

でもバッテリーを買うつもりは全くないので、使うときAC電源から立ち上げる事にします。でもそうなると、なおのこと内蔵電池の交換が必要になってきます。交換しないと、立ち上げるたびに時計とカレンダーの設定をしなければいけなくなります。

変えられるものなら電池を交換しようと、分解してみました。
キーボードを外すと、電池が出てきます。キーボードは裏面のネジを2本外すと、外れます。

赤枠のネジです。
△の印が付いているので分かりやすいです。


キーボードを外すとこんな感じです。

黄色いのが電池です。

ThinkPad R31の場合、100円ショップで売っている一般的なボタン電池【CR2032】です。
黄色いビニール(おそらく絶縁ビニール)を剥ぐと、ボタン電池にしっかりと部品が固定されています。
金具を外して新しい電池にハンダ付けすると良いそうです。
ハンダ、ハンダゴテを持っていないので、父母のところへ持って行って付けました。

自分でやるつもりだったのですが、私がやっているところなんて見てはいられないと思ったのか、父がやってくれました。小さい上、ツルツルと動くし、難しかったそうです。
金具の裏にハンダを少し付け冷やして固定、金具をひっくり返して電池につけ金具の上からコテを当てて加熱してやると少しは簡単かもしれません。

プラスの電極に付けた金具がマイナスに、マイナスの電極に付けた金具がプラスに接してしまうとまずいので、絶縁テープで保護してやります。
外した電池にはこんなプロテクトがしてありました。


新しい電池を更に絶縁テープで保護して(以前の黄色いビニールに相当)、元に戻してやります。

つい先日デスクトップPCの電池も交換したのですが、ワンタッチで取替えられました。この手軽さと比較すると面倒です。
もしかすると、ノートPC用のボタン電池が売られているかもしれません。PCショップで見たことがあるような気もします。これを買えばもっと楽に付け替えられます。

立ち上げてみました。電源がなかったので、当然BIOSの設定画面が現れます。時計とカレンダーの設定をしてやります。そして、無事立ち上がりました。
ここで一旦電源をオフ、ACアダプターを外し内部電源だけにしてみます。うまくいっていれば時計とカレンダーは狂っていません。
再度立ち上げます。BIOSの設定画面は表示されず、驚くほど早く立ち上がりました。
完了です! これで立ち上げるたびに時計とカレンダーの設定をしなくてすみます。ACアダプターを抜いても大丈夫です。

そして、試しにLiイオンバッテリーを付けて立ち上げてみました。
なんと!立ち上がってしまいました。
ということは、BIOSを読み込むとき、一時的に内蔵ボタン電池を使っているということなんでしょうか。いえそれならバッテリーを外したら動くというのはおかしいです。
BIOSの立ち上げは、ボタン電池、バッテリー、ACアダプタの順番で行う、ボタン電池がダメになっているから、バッテリーを使おうとしたけど、起動できるほどどのパワーがなかった。だからバッテリーを外すとACアダプターから立ち上げるので、うまくいったということ? なんだか不思議。

もしノートPCのボタン電池の交換をされるときは、使われている電池と同じ電池に交換してください。
私は電池にハンダを直付けしましたが、結構危険なんだそうです。
ハンダ付けできなければやろうと考えていたのですが、初めからハンダは使わず、絶縁テープで金具と電池を貼り付けて固定、すればもう少し安全かもしれないです。
教えて!goo
によい記事があります。ソケットを付けたらよいようですが、それだとノートPCに収まらなくなる心配もあります。
この記事からは、いつ爆発の危険があるのかわかりませんが、通電して熱を帯び、それが爆発に繋がるのだとしたら、一度立ち上がったから大丈夫というわけにはいきません。付け替えて初めて電源を入れるときは、何かあるかも、と思いましたが、今後も気をつけて使うことにしよう。
交換して使うときは、もちろん自己責任で。

そうそう、デスクトップPCは毎年年末に開けて、内部を掃除しています。普通エアスプレーで空気を吹き付けて埃を飛ばすのですが、息を吹きかけて飛ばしてます。掃除機を空中にかけて、飛んだ埃を吸い取ります。
まかり間違ってもPC内部に掃除機をかけてはいけません。ブラシの付いた掃除機でなんてご法度です。静電気が起きればアウトです。

今年は、録画機も開けて掃除しました。保証期間も過ぎたし、空気口から大量の埃が見えてしまったので、開けずにはいられませんでした。
はい、中はまるで雪景色のようでした。毎年掃除しないといけませんね。