その他

足のバランスが悪くて

2011年09月27日
9月22日のまなビィー!!!!!に書いた、まなビーをくださった先生のお話です。

この先生は、社会科(地理・歴史)教諭の採用だったそうなのですが、採用になってからずっと、同じ教育委員会管轄である博物館で働いておられました。それが急にどうしたのか、学校勤務になられたそうです。

とっても、とっても真面目な方でした。
授業だけでなく、学年の仕事でも、分掌の仕事でも、クラブ指導でも、とにかく頑張ってなんとか役に立ちたい、と思っておられることがヒシヒシと伝わってくるような方でした。

ずっと博物館勤務だったので、クラブ活動の指導なんてやられたことがありません。
しかし、現場ではそんなことには関わらず、文化部・運動部の両方を1つずつ受け持ちます。
クラブ活動の指導は、技術の指導をするメイン教諭以外は、応援部隊でいいというか、むしろ後方支援を求められたりするのですが。

この先生が受け持たれた運動部は、剣道部。
真面目なこの先生は生徒と一緒に自分も、と考えられたのでしょう。それは止めることではないのですが。かなり無理をされたのではないのでしょうか。
ある日、松葉杖を突いて学校に来られました。
ボギッとものすごい音を立てて骨が折れたのです。一緒にいらした、剣道達人の体育の先生も驚くほどすごい音だったそうです。
さすがに皆、『もう無理はするな!』と止めました。

松葉杖では、教科書を持って階段を上がるのも一苦労です。風呂敷に包んで、それを手に引っ掛けておられました。
偶然廊下で会ったので、「お持ちしましょうか」と言ったのですが「大丈夫です」といつも一人で持っておられました。
からかってはいけないと思いつつも、
「唐草模様の風呂敷にして、ほっかぶりをされれば完璧ですね」
「それじゃぁ泥棒じゃないですか!(笑)」
などとついつい言ってしまいます。

まぁそれも1~2ヶ月もすれば治られました。
今度は治ったら治ったで、「骨折するとその足だけ太くなるんだよね。もう片方も折ればバランスがよくなるよ。」とからかう先生も・・・

縁起でもない~と言っていると、1年後のある日。

朝礼で社会科の先生達が、「また折った、また折った」と色々なところでしきりにおっしゃってます。

そう、もう一方の足も骨折なさいました。もちろん剣道部の練習中にです。

これで足のバランスはよくなるかもしれませんが。なんとも気の毒と言いますか、真面目すぎるのでしょうか。
だから皆『もうクラブで無理はするな』って止めたでしょうに。

だからというわけではないでしょうけど、学校勤務は数年で、また博物館勤務に戻られました。それがいいかも。博物館の方が怪我する確率は少ないだろうし。
どうなさってるかなぁ。