自然科学・科学技術

悪戦苦闘、カメラアダプター

2012年06月03日
昨日から格闘しているカメラアダプターと今日も格闘です。
固い瓶の蓋を開けるゴム製の滑り止めが手に入ったので、それで回してみました。
・・・ピクリともしません。

固いネジを外す方法は色々あるようです。
ハンマーで頭を叩く、潤滑油を注入する、熱する、などです。
しかし相手は仮にも望遠鏡とカメラをつなぐ部品です。あまり無茶なことはできません。

布をかませて2本のペンチで挟んで回してみます。
傷がついただけでした・・・

油を少したらしてみました。ネジの部分に垂れていくまで待ってから回してみます。
これまたピクリともしません。

ドライヤーで熱してみます。手で触れるくらいに冷めてから回してみます。これでもピクリともしません。

ネジの部分をドライバーで軽く叩いてみます。当然のごとくピクリともしません。

何度か油と加熱と叩くを繰り返してみましたが、ダメでした。

引いてダメなら押してみな、ということで、冷蔵庫で冷やしてみました。
金属は加熱で膨張し、冷却で収縮します。これを根気良く繰り返すとあれでもネジの部分に隙間ができるかもしれません。油を注入したり叩いたりも併せて行うと回るのではないかと。

冷蔵庫から出し、ドライヤーで加熱、ネジの部分をドライバーで叩き、回してみました。
すると・・・ ズズズッという感触と共に回ったではありませんか!
昨日からあんなに苦労していたのに、回るときはなんてあっけない。

一時は本当に別々の部品だろうか、もしかして一体なのでは?と疑ったりしましたが、別々の部品でした。
新しいものを買おうにも、望遠鏡に合うかどうか不明ですし、太陽投影板と同様1万円超なのです。そんなに出す気はありませんし、外れなければそれでおしまいでした。

今日回ったのがこれらの部品です。
フィルターリングと中間リング
左が中間リング、右がフィルターリングです。
フィルターリングと中間リング

望遠鏡を使った撮影には2種類あって、接眼レンズを付けない直焦撮影と、接眼レンズを付ける拡大撮影があります。

拡大撮影の時は、フィルターリングと中間リングが離れなくても問題はないのですが、直焦撮影のときはこの2つが離れないとダメなのです。

昨日はずれたのが、こちらカメラ接続リングとカメラマウントです。
カメラ接続リングとカメラマウント

左がカメラ接続リング、右がカメラマウントです。
カメラ接続リングとカメラマウント

カメラマウントは、カメラに直接接続する部分です。撮影に使うカメラに合わせて付けます。つまり、カメラマウントを付け替えることで、色々なメーカーのカメラを接続できるようになるわけです。
こちらも外れなければカメラに付けることができなかったわけです。

こちらは2000円ほどで売られていました。これくらいなら買って遊んでもいいかな。
今回全て外すことができたので、カメラについてはなんとかなりそうです。
金星の太陽面通過では使う予定はないのですが、金星食や木星食で使えれば使おうかなと思ってます。

今回の教訓。『外すべき箇所は全て外してからしまうこと。』
昨日からの苦闘で、筋肉痛になりそうです。

後は太陽投影板かぁ。