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紫蘇、しそ? ちそ? どこからどう変化?

2013年05月10日
前から少し気になっていた、『紫蘇』のことをどう言うか、を調べてみました。
『しそ』と言う人、『ちそ』と言う人、どちらもいらっしゃいます。
ざっとインターネットで調べたところ、地域ごとに違うのではないようです。『しそ』も『ちそ』もどちらも全国版のようです。

『紫蘇』の『紫』は『し』と読みます。調べたのですが『ち』とは読まないようです。

更に探していると、Weblio辞書に京言葉だと載っていました。
ちそとは - 京ことば Weblio辞書

ということは、『ちそ』から『しそ』へ変化したのでしょうか?
江戸っ子は『ひ』が発音できず『し』で代用していたと言われています。この手の変化なのでしょうか。
江戸訛を調べたのですが、どうも違うようです。

また、色々な辞書に『ちそ』は『しそ』の音変化だと載っています。
goo辞書
ということは、『しそ』から『ちそ』へ変化したということです。

京言葉というのだから、何か京のお公家さんがお洒落に言い換えたのかもしれません。
すると、
大阪弁雑考 ― シの字嫌い|非徒然草
という記事を見つけました。
忌み言葉か発音のしにくさから変化したのではないかとのことです。
なるほどね~。

京都で『ちそ』と言い始めたのが全国に広がったということなのでしょう。いつ、どのように拡散したのかは分かりませんが。

これならすっきりです。

1つ面白いのが、青紫蘇とか赤紫蘇を発音する場合、『しそ』でも『ちそ』でも濁った後は同じ発音です。
『あおじそ』、『あかぢそ』。