読書・本

ソーシャルメディア炎上事件簿 第1章

2013年06月22日
誤解されない話し方炎上しない答え方】で紹介されていた本、【ソーシャルメディア炎上事件簿】を借りてきました。

この本では敢えて企業名や店舗名を出し、なぜ炎上したのか、その後の企業や人の対応などが書かれています。
更に炎上に油を注いだ例、うまく収束させた例が載っていますので、インターネットを利用する人、いえ利用しない人にとっても参考になる内容になっています。利用しない人にも参考になるってなぜ?と思われたかもしれませんが、なりすまされる場合もあるのです。

今日は、第1章 【毎月起こるソーシャルメディア事件 --- 事件簿1~7】です。

この本は2011年8月出版です。この時点での直近、2010年12月~2011年6月に起こった7つの事件について書かれています。

1. 飲食店店員が経済評論家を中傷
2. ホテル従業員が大物カップルの来店・宿泊をつぶやく
3. 大学生が暴行事件について暴言
4. テレビは地震ばかり発言
5. 東電社員ブログ
6. 来店した契約スポーツ選手夫妻に差別的発言
7. 江口愛美CG説暴露

7については、名誉毀損、誹謗中傷、人権侵害とは様子が異なります。
仕事上内緒だったことをツイッターでついつぶやいてしまったということのようです。

3は犯罪に対して、「悪いと思わない」と言い放ち、それに対するコメントもにも謝るどころか次々切り捨てていったそうです。自業自得パターンです。

4は3.11直後に『テレビは地震ばかりでつまらない人はビデオを借りに来てください』、という趣旨のつぶやきを投稿した事件です。
真意は、地震のニュースばかりで精神がまいっている人はビデオでも見て少しでも気持ちを落ち着かせて欲しい、だったと思います。しかし日本中が尋常ではありませんでした。私も毎日頭痛と腹痛がしていた時期でした。結果炎上してしまいました。もう少し言葉を尽くしていれば炎上はしなかったと思います。

5も3.11直後の事件です。2人の東電社員の事件が書かれてます。1人は論外、もう1人は非難も覚悟だったようです。
結果は、社員個人の投稿が会社の評価に多大な影響を与えることになっていまいました。

最も気をつけなければいけないのが、友達との電話やメールでのおしゃべりの続きのようにSNSに投稿してしまった、1、2、6のようなパターンです。
有名人が自分のお店などに来て、嬉しくて、逆に嫌で、友達に知らせたくてSNSに投稿。やってしまう人多いと思います。これがメールなら炎上はしなかったと思います。

共通するのは、従業員、社員の個人的なつぶやきが、会社に多大なダメージを与えているということです。一人で勝手にやって、勝手に自爆するのならまだ良いのですが、所属する組織、大学生の場合大学だけでなく就職が内定していた会社にも迷惑をかけることになっています。

匿名で登録しているアカウントでも、個人を特定され、ネット情報に個人情報を暴露されています。
どうして?と思われる方もおられると思いますが、インターネットで取れる様々な情報を組み合わせると案外簡単です。
炎上してくるとかなりの数の人が調べるでしょうから、猛烈なスピードで、実に様々な情報がばれてしまうと考えておかなければいけません。
場合によっては、ネットに公開してしない情報も暴かれてしまうかもしれません。
オフライン時代とは異なり、オンラインではオリジナルを消去しても、どこかにコピーが必ず残ります。しかもそれがどこにあるのか分からないので、100%消すのは不可能です。便利な時代になったのか、住みにくい時代になったのか・・・
ちょっとした不用意な言動が自分の首を絞めるだけでなく、周りの人も窮地に陥れることになることを肝に銘じておきたいですね。

興味のある方は、
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