メンテナンス

洗面台排水口ポップアップ式の引棒を交換

2016年10月17日
うっ、折れている・・で洗面台のカランの爪が折れた事、排水口を開け閉めするための引棒が硬くてほぼ動かなくなっている事を書きました。

排水口の引棒が動かなくなっているのは、引棒が劣化しているのか、その先のワイヤー(レリーズ)が劣化しているのかわかりませんでした。
引棒を洗面台上に持ち上げて(下で出てくる写真)

確認しました。
油を注してみても変わりませんでした。
ワイヤー部分を手で動かしてみました。すると軽く動いたので、引棒部分が劣化していると判断しました。

メーカーに問い合わせて、展開図を聞き出しました。
メーカーから修理に行くことになっている部品もあったようですが、展開図が手に入ったので自分で注文してやってみることにしました。
以前、メーカーが運営しているパーツショップに品番を問い合わせたら別の部品を案内され取り寄せたことがあるので(目が付いているのは顔・・・だよね~)、今回はメーカー本体とパーツショップの2つに同時問い合わせをしました。
どちらも同じ品番を言ってきたので、まず間違いないはずです。
送料がかからない分一番安いので、注文は近くのホームセンターにお願いしました。

洗面ボウルの磨き残しもの掃除も終ったことにしたので(重い腰を上げて、網戸張が完成)、いよいよ本丸、修理に入りました。

今回は大丈夫だろうとは思っていても、やっぱり不安です。果たして正しい部品が来ているか・・?
 
一見したところ同じ部品に見えます。とりあえず安心です。


我が家の洗面台の話なので、商品によって違う部分もあるはずですが、自分の覚書も含めて参考になればと思い書いておきます。

では、まず排水口の引棒を修理します。

展開図を見ても細かな部分は良くわからなかったので、新しい部品を見て構造を予想し、作業手順を決めておきました。

シンク下にある2つのナットの内、引棒とワイヤーを固定しているナットを外します。


古い引き棒を一番下まで下げます。引棒が固まってしまっているので、とても難儀でした。今回の作業で一番苦労したところです。
無理やり回したり、ドライヤーで温めたりして、何とか一番下まで下ろすことができました。


シンク下にあるもう1つのナットを外し古い引棒を外します。


引棒を持ち上げて洗面台の上に出してみます。と言ってもワイヤーは配管と繋がっているので(外せよって言われそう・・)ほんの少し上がるだけですが。
 
これって固めてあるの?って思うくらいガチガチに固まっています。もしかしたら本当に何か塗ってあるのかもしれませんが、取り除かないと外れないので、固まっている物を取り除き、引棒とワイヤーを分離しなくてはいけません。

先ほど苦労して引棒を一番下まで下げたのは、ワイヤーが引棒に引っかかっている部分を押し出すためなんです。


ワイヤーの先端は丸くなっていて、引棒の窪みに引っ掛ける構造になっています。


千枚通しや爪楊枝を使いながら固まっている部分を取り除き、引棒とワイヤーを分離しました。
出てきたワイヤーの先端です。


新しい引棒のワッシャーとナットを外します。
 

ワイヤーはシンク下に落とし、新しい引棒を洗面台の穴に差し込みます。


ワッシャーとナットは古い物を使ってもいいのですが、折角なので新しい物と入れ替えます。ワイヤーの先端から、引棒から外したワッシャーとナットを入れます。


シンク下に出ている引棒の窪みにワイヤーの球をセットします。
 

シンク下は写しにくいので洗面台上に引き上げてみます。
 

後はナットを2つ締めるだけです。

さて、どうでしょう。ドキドキです。
上げ下げ・・
ヒョッホゥ~~、か、感動~。なんて軽いんでしょう。小指一本でも動きそうなほど軽いです。体重を掛けて上げ下げしていたのが嘘のようです。
1000円ちょっとでこんなに快適になるなんて!ブラボー!!

交換後は排水栓ってこんなに上がるんだぁとびっくりするほど持ち上がりました。と言う事は、最近上がりきっていなかったってことですね。


勢いに乗って、次にカランのカバーです。
外して(外し方→うっ、折れている・・)付け替えるだけ、とても簡単!なはずだったのですが、いやいや固かった。かなりあずりました。
で、結局は力任せで嵌りました。カバーの上部が尖っていて力を掛けると痛いので、蓋を取り付けて、その上から体重を掛けたらバキといってはまりました。


以前外した時は、小さな爪が折れているだけだと思っていたのですが、どっこい大きな爪が半分くらい取れていました。だから外しやすかったし、あんなに斜めになっていたんだぁ。


今回は
引棒・引棒台座 1080円(税抜)
カバー 1160円(税抜)
〆て 2420円(税込)でした。
工事に来てもらっていたら、万はかかります。
いやそれにしても、何とかなるものですね。

無理な姿勢で作業したので、腰が痛くなりましたが、いや~快適になりました。
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コメント
C- さん | 2019-04-25 21:54:17
これはどこのメーカーですか、同じような症状ですがメーカーがわからずどうしたらよいか。。。
管理人 みゅー | 2019-04-25 22:44:59
C-さん、はじめまして。

> これはどこのメーカーですか、同じような症状ですがメーカーがわからずどうしたらよいか。。。

家のはパナソニックです。
どのようにして購入なさったのかわかりませんが、どこかにメーカーが書いてありませんか?
購入なさった時の取扱説明書が残っていませんか?

もし集合住宅にお住まいなら管理会社にお尋ねになったらいいですよ。
C- さん | 2019-04-26 22:16:26
ありがとうございます。
助かりました!
取説がなくわかりませんでした、管理会社にも確認してみます。

ありがとうございます。
T-hal さん | 2019-09-28 10:25:39
初めまして、我が家のポップアップのレバーも同じ症状でしてどうしようかと思っていたところみゅー様の記事を拝見しまして目から鱗です。

我が家はTOTOなのですが、おそらくワイヤー式のポップアップは各社共通なのではと思い、私も同じパナソニックの引き棒を取り寄せてみようと思います。

そこで大変お手数ですが、もしよろしかったら洗面台の固定する部分とワイヤーに固定する部分の直径(各ナットの内径でも結構です)を教えていただけませんでしょうか?

おそらく、ワイヤーを固定するナットはM10だと思うのです。
洗面台の固定用のナットがM15以上ですとうちの洗面台には入りませんがw

交換前の部品を廃棄なさっていたら、サイズを測るのが大変でしょうからその場合はそこまでお手数をかけるのも恐縮ですので結構です。

お忙しいと存じますが、一言「無理」だけでも結構ですので、何卒ご回答お願いいたします。

失礼いたします。
管理人 みゅー | 2019-09-28 22:56:44
T-halさん、はじめまして。


>そこで大変お手数ですが、もしよろしかったら洗面台の固定する部分と
>ワイヤーに固定する部分の直径(各ナットの内径でも結構です)を
>教えていただけませんでしょうか?

どこの部分でしょうか?
https://engineer.ns-it.net/images/senmen111.jpg
の【引棒を洗面台に固定】と【引棒とワイヤーを固定】のナットの直径ですか?

古い物はもう手元にありませんし、実は我が家の洗面台の排水関係は別の箇所(おそらくレリーズ)が壊れたらしく分解する勇気が出ないので、取り付けたまま洗面台下に潜って測ってみました。
ノギスもありませんので、紙に印を付けて適当に測ったので、全く正確ではりませんが、
【引棒を洗面台に固定】は20mmほど、
【引棒とワイヤーを固定】は16mmほどでした。
申し訳ございませんがこれが限界でした。

> 洗面台の固定用のナットがM15以上ですとうちの洗面台には入りませんがw

洗面台に入らないとおっしゃっているので、【引棒を洗面台に固定】のナットではないのかもしれませんね。

https://engineer.ns-it.net/images/senmen118.jpg
のネジを切ってある白い部分の系でしょうか?


> 我が家はTOTOなのですが、おそらくワイヤー式のポップアップは各社共通なのではと思い、
>私も同じパナソニックの引き棒を取り寄せてみようと思います。

絶対TOTOをお買いになるのが安心です。もしかすると引棒の先端の窪みとレリーズの形状が合わないかもしれません。
こういう物は返品ができませんし、どうかご購入前に十分ご注意ください。

お役に立てず申し訳ございません。
T-halさんの洗面台が快適になることを祈っています!
T-hal さん | 2019-09-29 01:14:04
わざわざ洗面台に潜って測っていただいたなんてすいません。
本当にありがとうございます。

そのうえで確認のご提案までして頂いて本当に恐縮です。

>https://engineer.ns-it.net/images/senmen111.jpg
>の【引棒を洗面台に固定】と【引棒とワイヤーを固定】のナットの直径ですか?

の部分のナットの
管理人 みゅー | 2019-09-29 16:46:44
T-halさん。

途中で切れてしまったみたいです。

投稿できない文字があったか、なにかのエラーが起こったのかもしれません、すみません。
T-hal さん | 2019-09-30 00:06:22
こちらこそすいません。
早速本文から失礼します。

>https://engineer.ns-it.net/images/senmen111.jpg
>の【引棒を洗面台に固定】と【引棒とワイヤーを固定】のナットの直径ですか?

の部分のナットの 内径 です。

>https://engineer.ns-it.net/images/senmen118.jpg
>のネジを切ってある白い部分の系でしょうか?

各固定用のナット用のネジを切ってある部分(拝見すいるに二段になってますので二種類あると思いました)の各直径です。

残念ながらTOTOの引棒は部品で販売していないらしいです。

みゅー様の記事を参考に商品を検索してタカラスタンダードでも同様の商品を見つけました。展開図もありました。
\2,000と少しだ割高ですがTOTOの引き棒と同様ワイヤ固定用のネジを切った部分の直径は10mmでした。

それでおそらくワイヤー式のプルアップ排水栓は各社共通おそらくどこかのOEMを使用していると判断して、パナソニックの商品がお写真を拝見して良さそうでしたので、サイズをお伺いした次第でございます。(展開図が見つかりませんでした)

ただ、また潜って計測していただくのは余りにもご迷惑をお掛けすることになるので、さすがに結構です。

何れにいたしましても本当にご親切にご対応いただいて本当にありがとうございました。


管理人 みゅー | 2019-10-01 00:26:14
T-halさん

わかりました!
それなら外して測れるなと思い、外して測ってみました。
そりゃあそうですよね、ナットの外側でなくて内側ですよね。おバカでした。

> 各固定用のナット用のネジを切ってある部分(拝見すいるに二段になってますの
> で二種類あると思いました)の各直径です。

太い方(上側)が12mm、細い方(下側)が10mmでした。
ノギスがないので1mmくらいは違うかもしれません。

> 残念ながらTOTOの引棒は部品で販売していないらしいです。

そうなんですか。絶対に工事を頼まないといけないようになっているのでしょうかね。

> それでおそらくワイヤー式のプルアップ排水栓は各社共通おそらくどこかの
> OEMを使用していると判断して、

だと思います。いくつかの種類に分かれるのかなと私も思います。
私が気になるのはナットの直径より、先日も書いた引棒の窪みとレリーズの先端の形が合うかどうかです。削ったり付けたりして形を合わせられると安心なのですが。

余談です。
また引棒が壊れたと思いたくなくて、レリーズが壊れたのだと言い聞かせていましたが、外してみて壊れているのは引棒ではないかと思いました。
T-halさんにきっかけをいただいたので、修理を考えてみます。

では、うまくいくことを祈っております。
T-hal さん | 2019-10-01 23:10:42
みゅー様、お手数かけさせてしまって本当に恐縮です。

3年も前の記事にもかかわらず、こんなにも親身になってご回答してくださって心より感謝申し上げます。

実は本当にわざわざ再度潜って計測していただくとは思っておりませんでして、先の投稿で書きました、OEMの自説の検証の意味も込めてSANEIの排水栓とS字の配管と本件で問題となったワイヤーと引き棒がセットになった商品を購入いたしました。

やはり、SANEIでも同様に引き棒(つまみ)とワイヤーをつなぐナットはM10ででして、各社共通という認識で合っておりました。

ワイヤとその先についているボール状の引き棒との継ぎ手部分は、各社の形状から言っても、おそらくワイヤーを含むアッセンブリー全体が共通のOEMであろうという事で私は全然心配していなかったのですが、そこもやはり流用できました。

万が一ワイヤーの部分が故障した場合の予備としてストックしておこうと思います。

ならば、なおさらのこと各社とも一番不具合がおこるであろう引き棒(つまみ、レバー)を部品として販売してくれれば済むことなんですけどね。

不具合の原因としての主な(恐らくほぼ全て?)原因は経年による水道水に含まれるカルシウムが結晶化し各部位で固着することによるものと思われます。

私も、レバーが固くなって押し引きできなくなった事がありましてその際にはクエン酸の水溶液を作成してレバーの隙間に流し込みカルシウムを溶かして動かして、引き抜いてから同水溶液できれいに掃除して再度組み立てて延命したことがあります。

固着を防ぐためにもレバーの操作を定期的にするといいかもしれませんが、金属部品の疲労による劣化にもつながるので定期的な分解、クエン酸水による清掃が一番いいのかと思います。

私は分解清掃を怠った為か、引き棒のワイヤーとの継ぎ手部分が破損してレバーを引くことができなくなりまた。
その部分はカルシウムがいっぱい固着していました。

そのことからも、分解洗浄は必要だとお思います。
それでも故障した場合は部品として引き棒を購入するのが一番だと思いました。
ワイヤーの切断等の場合も同様、部品は各社共通であると思いますので、症状にあった部品の購入でDIYで治せると思います。
メーカーに頼めば、出張料も含めて一万円以上の出費が考えられますのでw

おそらく私をはじめとする同様の症状でみゅー様の本記事を参考になさっている方々は他にもいらっしゃると思います。
少しでも参考にしていただければ幸いです。

みゆー様、本当に本当に本当に色々ありがとうございました。

失礼いたします。
管理人 みゅー | 2019-10-02 22:57:01
T-halさん、うまく運んだようで良かったです!


> みゅー様、お手数かけさせてしまって本当に恐縮です。

いいえ、ついでにシンク下の掃除もできましたし、お気になさらないでください。


> 不具合の原因としての主な(恐らくほぼ全て?)原因は経年による水道水に含まれる
> カルシウムが結晶化し各部位で固着することによるものと思われます。
>
> 私も、レバーが固くなって押し引きできなくなった事がありましてその際には
> クエン酸の水溶液を作成してレバーの隙間に流し込みカルシウムを溶かして動かして、
> 引き抜いてから同水溶液できれいに掃除して再度組み立てて延命したことがあります。


なるほど!そうかもしれませんね。前回は引棒の内部の部品が摩耗してしまったのかと思って購入しましたが、今度動かなくなったらやってみます。情報をありがとうございます。


今引棒が壊れたかもと思っているのは、動かなくなったのではなく、むしろ逆で動き過ぎて・・抜けてしまうんです。カルシウムで固めたい気分です。笑
今回T-halさんにきっかけをいただきましたので、どんな動きをしているのかまたチェックしてみようと思っています。


> そのことからも、分解洗浄は必要だとお思います。
> それでも故障した場合は部品として引き棒を購入するのが一番だと思いました。
> ワイヤーの切断等の場合も同様、部品は各社共通であると思いますので、
> 症状にあった部品の購入でDIYで治せると思います。

かもしれませんね。私は引棒とレリーズがセットではないかと思ったので心配しましたが、共通なら更に直しやすくなりますね。

> みゆー様、本当に本当に本当に色々ありがとうございました。

こちらこそ、面白い情報をありがとうございました。
では!