読書・本

ワークシフト

2013年09月06日
今回は【ワークシフト】を読んでみました。
今までにご紹介した中で、最も面白く、ためになった本の1冊です。

様々なデータとそれらの分析によって、2025年の働き方を予測した本です。
ただ予測しているのではなく、もたらされる正の部分と負の部分を示し、負の部分を回避する方法も示してあります。

創刊は2011年(訳書は2012年、原本も2012年かもしれません)です。2013年の現在、本に書かれている予測により近づいてきているように感じます。

第1部では、2025年には何によって働き方が変っているかを示しています。
テクノロジー、グローバル化、人口構造の変化、社会の変化、エネルギー問題、の5つです。これらの要因によって、働き方が変わっていくと予測しています。

第2部では、1部の要因を漫然と受け入れた場合に訪れる暗い未来が予測されています。読んでいて正直しんどかったです。
いつも時間に追われ、孤独になり、今までとは異なった貧困が生まれる、こんな未来しかないのなら、と思うと暗く沈んでしまいます。いえ、2013年の現在でもすでに感じている人が多いのではないでしょうか。

第3部では2部とは逆に、1部の要因を主体的に受け入れた場合に訪れる、明るい未来が書かれています。
インターネットによって今までになく広く多様性のある人々が集まって大きな仕事を行い、仕事・社会奉仕・育児などのバランスがとれた生活の実践、ミニ起業家が多数活躍する未来について書かれています。

第4部では、明るい未来を迎えるために、行うべき3つのワークシフトが書かれています。
ゼネラリストでは生き残れず、スペシャリスト、それも複数の分野でスペシャリストになる必要が出てきます。
多くの人と協力してイノベーションを起こすために必要な人的ネットワークの築き方、大量消費から経験重視の生き方への変化が必要だと書かれています。

どんな選択をしようとも何かを捨てなければいけないこと、未来を完全に予測することはできないけど起こりうることを知って最善の行動をすべきこと、というのが印象に残りました。

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