読書・本

マネジメント[中] その3

2012年01月19日
今日は昨日の続きです。
【ミドルマネジメント】です。

【ミドルマネジメント】では、益々増えるミドルマネジメントとはどんなものか書かれています。トップマネジメントとの関係も書かれています。

その中で気になったのが、『本当にしなければならないことは何かを考え、必要のないことを削減したり廃止する』という部分です。

生徒の進路について音頭を取る部署「進路指導部」にいたときのことです。
学期ごとに生徒一人一人の希望進路と現状について情報交換する会議がもたれます。
その会議に必要な資料の作成は従来進路指導部がやっていました。
模擬試験の結果を複数の業者から受け取り、志望校と現在の偏差値、定期テストの評価などを盛り込んだ資料を、一人一人について(400人分)作成します。
これを1日で作成して担任に渡し、2日ほどで印刷(全教員分、100部)しなければいけません。これを数人で行います。
仕事はこれがメインではなく、メインはもちろん、どう生徒指導に活かせる話し合いをするか、でそのためには事前学習が大切になります。
まぁデータがやってくるので、データ型さえ分かっていれば、事前準備は大変ですが、資料の原版を作ることは思っているより早くできます。問題は教員分印刷、綴じる作業のほうです。
この数日は資料作りだけで終わってしまい、肝心な進路研究ができません。
それでも資料を進路が作っていたときは、担任に研究時間があったのですが・・・

あるとき管理職の気まぐれからか、この仕事を担任に持っていったのです。
何が起こったか。担任は進路研究だけでなく、会議用の資料作り、印刷、綴じもしなければいけなくなります。数日ほとんど寝ていない人続出でした。
それでも研究は適当にして、資料作りに追われておられました。

担任にやって欲しいのは、進路研究です。資料作りではありません。担任の研究成果は手書きで十分です。ところが、管理職は清書を要求したらしいのです。担任の研究結果は印刷時間がなければプロジェクターで映せば十分でしょう。どうせ印刷した資料は丸秘なので回収して溶解ですから・・・

肝心な仕事が圧迫されたことは書くまでもありません。
一部の怠惰な人に仕事をさせるためだったのでしょうか。
こんなアホなことを導入して、なにやってんだか。担任は怒る元気も残っていなかったようです。

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